円皮鍼にもいろいろある!貼りまくって大検証!
円皮鍼を徹底比較!痛みの少なさ・目立たなさ・価格・レビューを大検証!
「円皮鍼」とは置き鍼、シール鍼などと呼ばれる、貼るタイプの鍼の一種。直径1.5cmほどのシールの真ん中に細く短い鍼が付いているもので、長い鍼を刺さずにツボを刺激することができます。置き鍼には、他に「皮内鍼」という鍼もありますが、今回は3種類の円皮鍼を、実際に貼ってみて、痛みの少なさ、貼りやすさ、目立たなさの観点で、プロに比較・評価してもらい、おすすめの円皮鍼を教えてもらいました。
※本コラムは2021年7月時点の有識者の個人的見解に基づいて書かれたものである旨、ご了承をお願いします。
- 【目次】
- 今回比較する売れ筋のおすすめ円皮鍼
- 痛いのはやっぱり怖い!?痛みが少ない円皮鍼は?
- パイオネックス円皮鍼の鍼の長さは?選び方は?
- 施術者は手際が命!貼りやすい円皮鍼は?
- 円皮鍼が目立つと恥ずかしい!?目立たない円皮鍼は?
- 他にもあります アトラストアおすすめの円皮鍼
- 【まとめ】おすすめの円皮鍼商品一覧表
◆U先生鍼灸師。鍼灸売上100万以上、最大同意医師38件の実績を持つ。(※1)現在は、全国に120院以上展開する(※2)ほねつぎチェーンで働くすべての施術者たちの新人を含む技術研修を一手に引き受け、全国各地の接骨院・鍼灸院をサポートするため、鍼灸保険セミナーの講師も務める。
※1 平成22年の実績 ※2 2020年7月末時点
◆Yさん全国の接骨院関係者に向けてインターネット番組で情報発信を行う。
◆痛いのはやっぱり怖い!?痛みが少ない円皮鍼は?
円皮鍼はあまり痛みを感じないものの、「鍼」というだけあってチクっと痛みが起こることもあります。
患者さまの中には、わずかな痛みでも怖く感じる方もいらっしゃいますので、まずは「痛みの少なさ」を、3種類の円皮鍼で比較してみます。
商品名を隠して実際に貼ってみました
3つのうち1番刺激を強く感じたのはどれでしたか?
①、②、③の順で刺激を強く感じました。
答え合わせ
①は「ファロス 円皮鍼」です。鍼の長さは1.6mmのものを使用しました。
「ファロス 円皮鍼」が最も刺激を感じ、貼られている感覚があります。鍼の触感もありますね。
②は「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」です。さまざまなサイズがありますが、今回は一番鍼長が長い1.5mmのピンク色のタイプです。
鍼の長さが長いほど刺激も強くなりますので、刺さっている感覚が出やすいです。
確かに、「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」は最初チクっとした刺激を感じました。今は特に何も感じません。
③は「パイオネックスZero 粒針(セイリン)」です。?の円皮鍼と同じメーカーですが、鍼先がない、皮膚に刺入しない接触タイプのセイリンの円皮鍼です。
押圧による刺激なので、患者さまのセルフケアにも安心して使用できます。
なるほど。皮膚に刺入しないんですね。
確かに、 「パイオネックスZero 粒針(セイリン)」は、鍼先の感覚がなく、全くチクっとも感じませんでした。
◆パイオネックス円皮鍼の鍼の長さは?選び方は?
「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」は鍼の長さの違う5種類のサイズがありますが、どう違うのでしょうか。
「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」の選び方を簡単に紹介します。
皮膚の薄いところへの使用は、鍼の長さが一番短いオレンジ(0.3)がおすすめです。
パイオネックスの円皮鍼が初めての方は、鍼の長さが短く幅広い部位に使えるイエロー(0.6)をおすすめします。
ピンクは最も鍼の長さが長く、1.5mmありますので、最も刺さっている感覚が出やすいですね。
刺激を与えたい部位や、施術方針に合わせて選ぶと良いと思います。
患者さまが安心できる円皮鍼とは
さまざまな種類の円皮鍼、どのように使い分けるのですか。
患者さんのことを考えて使い分けます。
例えば、鍼灸施術を初めて受けられる患者さんの中には「鍼って怖そうだな」というイメージをお持ちの方も多いと思います。そんな方には、「パイオネックスZero」のような刺激の少ない円皮鍼を使うことをおすすめします。
「刺激量の少ない鍼灸施術もあるんですよ」と知っていただき、施術時の安心感に繋げることができます。
◆施術者は手際が命!貼りやすい円皮鍼は?
次のテーマは「貼りやすさ」です。手際の良い施術は患者さまの安心感と信頼に繋がりますよね。貼りやすい円皮鍼は一体どれなのかを調査しました。
今回、ツボの位置を確認して貼るわけではないので、純粋に各5個ずつ貼るのにかかった時間を計ります。どの円皮鍼をより早く貼ることができるか、U先生に実証していただきました。
どの円皮鍼が貼りやすかったなど、感想はありますか?
そうですね。「ファロス 円皮鍼」は台紙からピンセットで剥がす必要があるので、手間取ってしまったと思います。
「ファロス 円皮鍼」は台紙から円皮鍼を剥がして、貼る必要があります
U先生が貼り始めてから貼り終わるまでの時間を測りましたが、結果はこのようになりました。
ファロス 円皮鍼:26秒 パイオネックス 円皮鍼:21秒 パイオネックス Zero:22秒
やはり、「ファロス 円皮鍼」は少し時間が掛かってしまいましたね。ただ、「ファロス 円皮鍼」は、貼るときに手間が掛かりますが、ピンセットを使用するので、「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」や「パイオネックスZero 粒針(セイリン)」に比べると、より衛生的に貼れます。
10本1包装になっているので、貼る度に細かいゴミが出ないのも良いですね。訪問鍼灸など院外で施術をするときに使い勝手が良さそうです。
「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」と「パイオネックスZero 粒針(セイリン)」は道具を使わず、手で直接貼るので、手間がかからずスムーズに貼れますね。
ただ、台紙(剥離紙)のゴミが出てしまいます。今回は純粋に手に貼るだけの時間測定でしたが、円皮鍼を貼って台紙を捨てる、という一連の作業を考えると、もう少し時間が掛かりそうです。
パイオネックスは剥離紙のごみが出てしまいます
なるほど。より手際よく貼れるのが、「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」と「パイオネックスZero 粒針(セイリン)」で、貼る度にゴミが出ず、コンパクト包装で持ち運びに便利なのは「ファロス 円皮鍼」ということですね。
◆円皮鍼が目立つと恥ずかしい!?目立たない円皮鍼は?
「円皮鍼は目立たない方が良い」という患者さんの声を聞きました。なぜ目立たない方が良いと思うんですか?
手や首などの肌が露出している部分に円皮鍼を貼っていることが目立つと「それ、どうしたの?」「何かついているよ」と言われるので嫌だという患者さんがいらっしゃいます。
なるほど。ということは、できるだけ貼っていることが分かりにくい円皮鍼の方が良いということですね。
今回は「ファロス 円皮鍼」と「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」の2種類の円皮鍼を比較し、どちらが目立たないかを検証します。
実際に手に貼ってみました
「ファロス 円皮鍼」と「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」どちらも比較的肌に馴染んでいるように見えます。
そうですね。目立ちにくさという点ではどちらもあまり変わりません。
違いを挙げるとすると、「ファロス 円皮鍼」は「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」に比べ、シールの肌色が明るめで、「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」はシールの肌色が少し暗めに感じます。
また、円皮鍼の目立ち方はテープの素材によっても影響します。
目立たなさとは別ですが、今回使用した「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」や「パイオネックスZero 粒針(セイリン)」のシール面には、すごく細かい穴がいくつも空いていて通気性にも優れています。
ムレにくい・かぶれにくいという工夫をシール面に施しているところもパイオネックスの特徴ですね。
なるほど。初めて円皮鍼を貼る患者さまで「円皮鍼を目立たせたくない」という方には、患者さまのお肌の色にあった円皮鍼を選ぶのも良いかもしれないですね。
また、「肌が弱いから円皮鍼を貼り続けるのが心配」という方には、「パイオネックス 円皮鍼(セイリン)」や「パイオネックスZero 粒針(セイリン)」がおすすめですね。
◆他にもあります アトラストアおすすめの円皮鍼
他の人気の円皮鍼をご紹介します。