お知らせ

2022年10月28日

Petitコラム.002「食品カテゴリーマップを使って会話する」/ "totorie" Preacher Club

"totorie" Preacher Club(TPC)では、あしたの私をつくるケアカタログ「トトリエ」に掲載している情報を 掘り下げて発信しています。普段の生活でも役立つアカデミックな情報を院内でもお役立てください。


今回は、「食品カテゴリーマップを使った普段の食生活の分析」についてお話しします。


食品を7つのカテゴリーに分類

一般社団法人「日本栄養コンシェルジュ協会」では、栄養コンサルティングガイド🄬に基づいた食品カテゴリーマップを共通理解のツールに使用して、食事指導を行う事を推奨しています。
食品カテゴリーマップ


カテゴリー1:主食(でんぷん+糖質)ごはんやパン、うどんやそばに加えて、イモ類も含みます。
カテゴリー2:主菜(タンパク質+脂質)肉や魚、卵や甲殻類、枝豆や豆腐など大豆製品を含みます。
カテゴリー3:副菜(食物繊維+ミネラル)緑黄色野菜、葉物野菜、キノコ類やダイコン、玉ねぎも含みます。
カテゴリー4:乳製品 牛乳、ヨーグルト、チーズなど
カテゴリー5:多脂性食品(脂質)ナッツ類や油、バターやドレッシングなども含みます。
カテゴリー6:嗜好食品(果糖含有)果物やスイーツ、アイスなど
カテゴリー7:アルコール

肥満を防ぐ健康的な食事バランスを目指す場合、圧倒的に不足しているのは、カテゴリー3になります。
7つのカテゴリーで唯一積極的に食べて良いとされているカテゴリーです。

>>院内ポスター「食品カテゴリーマップ」はこちら


野菜でも属するカテゴリーで注意が必要

野菜を摂り入れてバランスの良い食事を心掛けていても、カテゴリー1(でんぷんや糖質)のイモ類・カボチャなどや、カテゴリー2(タンパク質+脂質)の大豆、カテゴリー5(脂質)のアボカドやナッツなどが増えていては逆効果です。
しっかりカテゴリー3(食物繊維+ミネラル)の葉物野菜やキノコ類、海藻などを摂り入れましょう。
食品カテゴリー3(食物繊維+ミネラル)



カテゴリーごとに太り方に違いがある

実はカテゴリーごとに太り方には違いが出ます。
下の図は、カテゴリー1(でんぷんや糖質)とカテゴリー6(嗜好食品)で、同じカロリーを余分に与え、太り方の違いを実験した結果です。

カテゴリーの太り方の違い

カテゴリー6のグループの方が、内臓脂肪と総腹部脂肪が増加しています。
果物やスイーツを食べた方が、内臓脂肪やお腹に脂肪がつきやすいという事がわかります。

また、カテゴリー別の脂肪がつきやすいところをまとめると、以下のようになっています。
カテゴリー1(でんぷん→ブドウ糖):全身に送られる→全身の皮下脂肪や乳房に脂肪がつきやすい
カテゴリー6(果糖):まず肝臓に送られる→腹部と内臓に脂肪がつきやすい
カテゴリー4・5(脂質):まず心臓に送られる→上半身、二の腕、首回り、背中に脂肪がつきやすい

お腹が出ている、上半身に肉が付きやすいなど、気になる太り方がある方は、対象カテゴリーの摂取を控えたダイエットが良いでしょう。

参考:一般社団法人栄養コンシェルジュ協会 栄養コンサルティング基礎プログラム 第1部より

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【バックナンバー】
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